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水中写真教室

撮影テクニック

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2021/11/18

日の丸構図からの脱出-『中央構図』と『3分割法』の活用方法

日の丸構図からの脱出-『中央構図』と『3分割法』の活用方法

カメラカメラ OLYMPUS TG-6
レンズレンズ 本体ズームレンズ(テレ端18mm)
ライトライト WF RINGLIGHT1000
フラッシュ補正フラッシュ補正 発光禁止
撮影モード撮影モード 水中マクロモード
F(絞り値)F(絞り値) 6.3
シャッター速度シャッター速度 1/400
露出補正露出補正 0.0
ISO(ISO感度)ISO(ISO感度) 125
撮影地撮影地 慶良間

『日の丸構図』から抜け出そう。

『水中写真を始めて写真を撮っているのだけど、なんだか平凡な写真ばかり撮れてしまう』というお話を良く聞きます。

 

ピントも合っているし、フラッシュやライトの光もしっかり届いていて発色も良い。

だけど、なんとなく面白味にかける・・・。

 

そう感じる写真では、主役の被写体が写真の中央にポツンと映っている構図、いわゆる『日の丸構図』になっていることが多いようです。

 

日の丸構図は、構図の真ん中に主役の被写体が配置されるため、被写体の詳細がわかりやすく、図鑑写真などに適しています。

反面、主役を画面真ん中におさめるだけという誰にでも簡単に撮れる構図なために、写真が単調な印象になりやすい傾向があります。

 

魅せる作品創りを目指すなら、まずは日の丸構図から抜け出してみましょう。

『日の丸構図』(黄色円が主役の被写体の位置)

日の丸構図になっているモンツキカエルウオの写真

 

 

(1) 画面いっぱいに大きく撮る

では、日の丸構図を抜け出すには、どうすれば良いでしょうか。ここでは2つの方法をご紹介します。

 

1つ目は、『画面いっぱいに大きく撮る』方法です。

 

主役の被写体を構図の中央に配置し、レンズの倍率を上げて被写体にしっかりとカメラを近づけます。

できれば構図の6〜8割を被写体で占めるように撮影します。

そうすることで、主役の被写体の存在感が大きくなり、作品の主題が明確になります。

 

このように撮影された写真は、日の丸構図を脱して『中央構図』として成り立ちます。

『中央構図』主役の被写体で画面の6〜8割を占める

『中央構図』で撮影したモンツキカエルウオ

(2)『三分割法』を使う

  2つ目の方法は、『三分割法』を用いる撮影です。

 

前述の『中央構図』で撮るためには主役の被写体を大きく撮ることが必要です。

しかし、被写体がかなり小さくて使用するカメラまたはレンズの性能では大きく撮れない時や、近寄っていこうにも、神経質ですぐに逃げてしまう生物の場合には大きく撮るのが難しくなります。

 

こんな時に有効なのが『三分割法』です。

画面の上下左右の端から1/3の位置に線を引くと、4つの交点ができます。

主役の被写体をこの線上、または4つの交点上に置くことで、写真に広がりや奥行き、ストーリー性が生まれます。

 

また、この構図は主役の被写体の周辺の環境を撮り込むことになるので、背景に美しいサンゴや青い海を撮り入れたり、小さなマクロ被写体のサイズ感を表現したい時に効果的です。

3分割法の構図(線上または交点に被写体を配置)

3分割法の構図で撮影したモンツキカエルウオ

(3) 主役の被写体の向き(目線の先)が背景の広い方を向くように構図作りする

ここで、先に掲載した『中央構図』と『3分割法』で撮影した写真を見て確認してください。

 

構図作りをする際に、主役の被写体の頭の向き、または目線の先が背景の広い部分を向くようにしています。

広い方を向いていると、今にも動き出しそうな躍動感を付与したり、見た人に写真のその後のストーリーを想像させることができ、面白味が増します。

 

反対に狭い方を向く構図だと見た人に窮屈な印象を与えてしまいます。

主役の被写体の向きや目線の先に注意しましょう。

 

 

ワンポイントアドバイスワンポイントアドバイス

『日の丸構図』から脱出するために、次のことに気をつけて撮影しましょう。

•見つけた勢いで画面の真ん中で小さく撮らないようにする

•主役の被写体で画面の6〜8割の面積を占められるように大きく撮る

•3分割法を意識して主役の被写体を配置する

•被写体の向き(目線)は背景の広い方を向くようにする