カメラ | OLYMPUS TG-6 |
レンズ | 本体レンズ18mm(ズームテレ端) |
ライト | WF RINGLIGHT1000 |
フラッシュ補正 | 発光禁止 |
撮影モード | 水中顕微鏡モード |
F(絞り値) | 4.9 |
シャッター速度 | 1/200 |
露出補正 | 0.0 |
ISO(ISO感度) | 200 |
撮影地 | 慶良間 |
(1)構図の決定
イソギンチャクモエビを見つけたら、『水中顕微鏡モード』を選択し、ズームレンズをテレ側いっぱいにズームします。
そして、どのくらいカメラを近づけて大きく撮れるかの確認をします。
今回、リングライトをカメラの前面に装着しての撮影でした。
リングライトを装着すると、レンズ面から約5cm先までしか被写体に接近できないために、画面いっぱいの大きさにするのは難しく、構図の半分くらいの大きさになることがわかりました。
そこで、構図の残りの半分をどう整えるかを考えたところ、カメラを水底に近い位置で撮影すると、背景に青い海の部分を入れることが出来ることが分かりました。
主役のイソギンチャクモエビを構図の右端から3分の1のところに配置して『3分割構図』とし、左半分のネガティブスペースに海が入るようにしました。
背景に海が入ることで、背景が美しくなるとともに奥行きのある構図となります。
ピント合わせはフォーカスロックを使ってもいいですが、TG-6はAFターゲットを指定することが出来ます(OKボタンの長押し)。
フォーカスロックより『AFターゲットの指定』を使う方が簡単でピントも合わせ易いので、是非使って欲しいテクニックです。
(2)露出補正の決定
基本的にワイド撮影と比較してマクロ撮影では露出補正を大きく変えることは少ないですが、接近しての撮影のためにライト光量が露出オーバー気味になる際は露出補正をマイナス側に調整することで、白飛びを防ぐことができます。
今回のように背景に海が入る場合は、露出補正によって海の青さが変化するので、被写体の明るさを確認しながら海の色をコントロールすることもできます。
ここでは、海の色がそのままで良い感じだったので露出補正はかけずに撮影しました。
(3)ライト光量調整
① フラッシュモードはOFFにする
リングライトなどのライトを使って撮影する場合では、カメラのフラッシュモードを必ずOFF(発光禁止)にしましょう。
フラッシュをOFF(発光禁止)にすることで、露出プログラムと水中ホワイトバランスのプログラムがライト撮影に適したプログラムにシフトします。
それによって、選択できるシャッター速度とF値の組み合わせの幅が広がり、より発色の良い撮影が可能となります。
ライト撮影の特性を活かすために、『カメラ側のフラッシュモードをOFFにする』ことを忘れずに行いましょう。
② ライト光量は白飛びしないように調整する
ライト光量を決める際には、撮影しながら再生画面をよく確認し、白飛びするようなら光を弱く調整します。
この時、ISO感度の値が400より大きくなっているようなら明るさが不足しているので光量を強くして下さい。
『〇〇〇〇』については、こちらの投稿もぜひご覧下さい。
ワンポイントアドバイス
イソギンチャクモエビをリングライトを使ってマクロ撮影する時は、次のことに気をつけましょう。
- できるだけ大きく撮れるようズーム最大にしてカメラをしっかり近づけて撮影する。
- 背景に『海の青』が入れられる角度(構図)を探す。
- AFターゲットの指定(OKボタン長押し)を活用する。
- リングライトを使っての撮影では、カメラ側のフラッシュモードを必ずOFFにする。