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2022/01/17

海の青色を自分好みに撮影する‼️水中撮影における『露出補正』を使いこなそう‼️

海の青色を自分好みに撮影する‼️水中撮影における『露出補正』を使いこなそう‼️

カメラカメラ OLYMPUS TG-6
レンズレンズ AOI UWL-400
ライトライト 水中フラッシュ UFL-2 2灯
フラッシュ補正フラッシュ補正 0.0
撮影モード撮影モード 水中ワイドモード
F(絞り値)F(絞り値) F2.8
シャッター速度シャッター速度 1/640
露出補正露出補正 -2.0
ISO(ISO感度)ISO(ISO感度) 100
撮影地撮影地 慶良間

⑴ 写真の明るさを決める『露出』と露出をコントロールする『露出補正』

 

写真を撮る場合に大切な要素の一つとして『露出』が挙げられます。

 

露出とは、撮影時にカメラのセンサーに取り込まれる光の量のことです。

 

光の量は絞りとシャッター速度で決定され、それにISO感度を加味することで写真の明るさが定まります。

 

オリンパス水中撮影モードのようなシーンモード、プログラムオート(Pモード)や絞り優先モード(Aモード)、シャッター速度優先モード(Sモード)などでは、自動露出機能(AE)が働いて、カメラ内コンピューターが絞り、シャッター速度、ISO感度を決定して、適切な明るさにしてくれます。

 

一方で、カメラは計測した明るさが適正かどうか、あらかじめ設定されている適性露出プログラムによって判断しているので、必ずしも撮影者が表現したい露出にならない場合があります。

 

特に水中は陸上とは大きく異なる撮影環境であるため、カメラの自動露出機能が良しとする色や明るさに物足りなさを感じるシーンも多く見られます。

 

それを解決するのが、『露出補正』機能です。

 

カメラが決めた露出に、少し『補正』をかけることで撮影者が表現したい写真が撮れるようになります。

 

⑵ 水中写真では露出補正によって海の青色を自分好みに調節できる

 

水中写真において、背景に海を入れて撮影することはとても大切なテクニックです。

 

背景に海の青色が入っているかいないかで、写真の良し悪しが大きく変化するといっても過言ではありません。

 

■ 背景に海を入れる構図についてはぜひこちらの投稿もご覧下さい。

水中写真初心者でも簡単マスター‼️クマノミ類を格好良く撮影するためのテクニック

 

水中写真において重要な海の青色を、露出補正を行うことで自分好みに調整することができます。

 

以下に、露出補正を少しずつ変化させて撮影した写真を掲載します。

 

露出補正値 0.0

 

露出補正値 -0.7

 

露出補正値 -1.3

 

露出補正値 -2.0

 

露出補正値 -2.7

 

露出補正値 -3.3

 

背景の海の青色に注目すると、マイナス側への露出補正値が小さいほど、海の青色は明るいライトブルーになり、露出補正値が大きくなると、濃紺のような深みのあるブルーになっているのがわかると思います。

 

では、どの露出補正値が正解なのでしょうか。

 

結論から言うと『表現したい海の青色になる値が正解』となります。

 

明るくて楽しいキラキラしたイメージの海を表現したいのであれば、露出補正幅が小さめの明るいブルーが似合うでしょう。

 

海の深さや神秘的な雰囲気を表現したいということであれば、思い切って大きくマイナス側に補正したディープブルーがカッコいいと思います。

 

ご自身の表現したい海のイメージで決定してみてください。

 

すぐに表現したい海のイメージが浮かんでこない方は、とりあえず明るいものから暗いものまで露出補正を変えた写真をたくさん撮っておいて、あとでモニターを見ながらゆっくり選ぶということをお勧めします。

 

(3) フラッシュ撮影時において、露出補正はフラッシュ光の当たる被写体の鮮やかさに影響する

 

前出の写真を、今度は近景のユビエダハマサンゴに注目して眺めてみて下さい。

 

露出補正がマイナス側になっていくにつれて、ユビエダハマサンゴの色味が濃く鮮やかになっていることに気づかれると思います。

 

これは、露出補正がマイナス側の方が、フラッシュ光がより多くサンゴに当たるようになることが要因です。

 

では、なぜ露出補正がよりマイナス側の方がフラッシュ光がより多く被写体に当たるのでしょうか。

 

露出補正が0.0の時、カメラの自動露出機能は自然光を多く取り込むことで明るさを適正露出にしようとします。

 

その上にフラッシュを強く発光すると露出オーバー、いわゆる白とびしてしまいますから、フラッシュ光は少量発光になるようにコントロールされます。

 

これにより、ユビエダハマサンゴに当たった自然光(水中で暖色系の波長が失われた光)がたくさんカメラに取り込まれることになるため、ユビエダハマサンゴが色味の薄い発色になります。

 

一方で、露出補正をマイナス側に変えていくと、写真の明るさが暗くなります。

 

つまり、カメラに取り込まれる自然光が減ることになります。

 

適正露出の光量のうち自然光が減ると、今度は自然光が減った分だけフラッシュ光を取り込むことができるようになります。

 

すると、カメラは露出オーバーにならない範囲でフラッシュ光をより強く発光する様になります。

 

これによって、ユビエダハマサンゴに当たったフラッシュ光(暖色系の波長が失われていない光)がカメラに取り込まれることになるため、ユビエダハマサンゴの発色が鮮やかになるのです。

 

露出補正した場合の適正露出と自然光、フラッシュ光の関係

 

イソバナやウミトサカといったソフトコーラルを色鮮やかに撮影したい時など、露出補正をマイナス側に調整しながら撮影することで求める発色を得ることができるようになります。

ワンポイントアドバイスワンポイントアドバイス

海の青色を自分の思い通りに撮影するために、次のことに気をつけて撮影しましょう。

・『露出補正』をすることで、海の青色をコントロールする。

・フラッシュ撮影の時、『露出補正』はフラッシュ光の当たる被写体の鮮やかさに影響する。

 →被写体を鮮やかにしたい時は露出補正をマイナス側にする。