カメラ | OLYMPUS E-M5 markⅢ |
レンズ | ZUIKO 50mm MC + EC-20 |
ライト | RGBlue system 03 premiumcolor |
フラッシュ補正 | 発光禁止 |
撮影モード | 水中マクロ |
F(絞り値) | 4.5 |
シャッター速度 | 1/250 |
露出補正 | -0.7 |
ISO(ISO感度) | 500 |
撮影地 | 砂辺 |
(1)構図の決定
マクロ被写体を探している時に『オトヒメウミウシ』を見つけました。
比較的大きなサイズ(体長3〜4cm)のウミウシだということと、撮影レンズが50mmMC+EC-20(2倍テレコンバーター)という高倍率レンズであったことから、画面に大きく撮影できたので、被写体を画面中央に配置する『中央構図』を選択しました。
オトヒメウミウシはそれ自体が色彩や模様が美しいウミウシであるため、中央構図が成立しやすい被写体です。
ウミウシが格好良くよく見える角度の一つ『斜め前方』から撮影しました。
オトヒメウミウシのような立派な触角を持つタイプのウミウシの場合、触角のヒダにジャストピントさせるのがコツ。
また、左右の触角のうちどちらかにピントを合わせるのなら、必ず手前にある触角に合わせましょう。
奥の触角にピントが合ってしまうと、見ている人にピンボケだと思われます。
もちろん、両方に合わせられる構図なら、両方のジャストピントを狙うのが良いでしょう。
フォーカスロックやAFターゲットを指定するテクニックを使うことでピントを合わせます。
『構図』については、こちらの投稿もぜひご覧下さい。
(2)露出の決定
撮影モードは水中マクロを選択し、露出補正はデフォルトの-0.7で撮影しました。
基本的にワイド撮影と比較してマクロ撮影では露出補正を大きく変えることは少ないですが、接近して撮影するのでライト光量が露出オーバー気味になる際は露出補正をマイナス側に調整します。
水中マクロモードではISO感度がオート設定になっているため、ライト光量が足りない場合にカメラがISO感度を自動的にゲインしてシャッター速度の低下を抑えてくれます。
撮影時間が長く取れないシーン(エキジット時間が迫っている時など)で、ライト光量や位置の調整が多少ラフでも失敗を防いでくれます。
私の場合、画質を優先したいのでISOオート上限値を800に設定しており、今回はISO500での撮影となりました。
(3)ライト光量の決定
ライトを使って撮影する場合では、カメラのフラッシュモードを必ずOFF(発光禁止)にしましょう。
フラッシュをOFF(発光禁止)にすることで、露出プログラムと水中ホワイトバランスのプログラムがライト撮影に適したプログラムにシフトします。
それによって、選択できるシャッター速度とF値の組み合わせの幅が広がり、より発色の良い撮影が可能となります。
ライト撮影の特性を活かすために、『カメラ側のフラッシュモードをOFFにする』ことを忘れずに行いましょう。
また、今回使用したRGBlue は4段階の光量調整を行うことができます。
ライト撮影の場合は最大光量での撮影から始めることをお勧めします。
理由は、光量不足になるとシャッター速度が低下して手ブレや被写体ブレを起こしたり、ISO感度がオート設定の場合にISO感度が上昇し過ぎて画質低下を招くことがあるからです。
今回、ISO感度が500までゲインしているので、ウミウシの動きに合わせて撮影を行ううちに、ライト角度がベストの位置から少しズレていたと考えられます。
ISOオートを選択していたおかげで、シャッター速度の低下を免れることができました。